体外受精の妊娠率と病院選び。

妊娠率22%という数字。本当の妊娠率はわからない。

ここからはまず、体外受精の妊娠率について少し深く考えていきたいと思います。

なぜならば、これから体外受精などの高度生殖医療に臨もうという、ベジママ 薬局で探してる患者さんにとって最大の関心事は、「妊娠率」すなわち、その治療を受けることによって、自分がどれくらいの確率で妊娠できるかだと思うからです。

この妊娠率というものが、実際は最もミステリアスであり、神秘のベールに包まれているといっても過言ではありません。

それは、高度生殖医療における医療機関の技術水準に著しい格差が見られて、なおかつその技術や実績があまり表に出てこないことがあります。

そして何よりも、妊娠率という定義そのものが非常にあいまいであり、実質的にないに等しいということが大きく影響していると思います。

たとえば、妊娠「率」というからには、分子と分母が存在するわけですが、その分子、分母の両方がとてもあいまいなのです。

※妊娠率の分母と分子はあいまい。

まずは妊娠率の分母について考えてみたいと思います。

その妊娠率の分母を理解するには、体外受精のプロセスを思い出してください。

すなわち,分母の母集団を「採卵」あたりとするのか、それとも「移植」あたりとするのかによって、妊娠率は当然大きく異なります。

なぜなら、採卵を行っても移植までの段階で数多くの卵子がドロップアウトするからです。

また、受ける側としては,排卵誘発を行った段階から、自分はもうすでに体外受精にエントリーしていると感じており、医療機関側との温度差が感じられる面も否定できません。

さらにその妊娠率の分母を複雑にしているのは、移植する胚の数です。

日本産科婦人科学会では、そのガイドラインで体外受精1回当たりの移植胚は3個までとしていますが、これは必ずしも守られているわけではありません。

移植する胚を多くすれば妊娠率は高くなりますが、多胎が生じる可能性も高くなります。

逆に双胎や品胎(三つ子)を避けるために、胚を2個あるいは1個(単一胚移植)しか移植しない方針をとっている医療機関もあり、同じ土俵での議論が難しいわけです。

分子については、その妊娠の判定を尿検査での妊娠反応(化学的妊娠)とするのか、超音波検査での胎のう確認(臨床的妊娠)にするのかでも変わってきます。

化学的妊娠の場合、妊娠していないのに妊娠反応陽性になるケース(偽陽性)もありますし、子宮外妊娠のケースもあります。

医療機関によっては、胎のう確認および胎児心音確認をもって妊娠と判定するところもあり、各医療機関で統一されていないのです。